ライターのお仕事は、日々文章との向き合い。
たくさん書いて、たくさん読みます。
今回は『文章を書くこと』、そしてその上達方法について考察してみました。
読むことは大きな経験値に
校正やチェッカーをしていると、単調な印象の記事を見かけることがあります。
日本語的にはおかしくないのですが、単調さのせいで文章から伝わるものが薄いのです。
これはとてももったいないな、と思います。
「本をたくさん読みなさい」とは聞きますが、これはあながち間違っていないと思います。なぜなら、たくさんの文章に触れ合うことで、確実に【語彙力】が上がるから。
どんなに良い情報が書かれていても、読み手に刺さらなければ 印象に残りません。
本でも新聞でも、他人の記事でも良いので、できればたくさんの文章を読むのがオススメ。それはきっと、大きな経験値になります。
技術的な面で劇的な変化はないかもしれませんが、パレットの色(表現手段)は増えるはずです。
『読みやすさ』を意識して書く
基本的に、文章の良し悪しは『読み取りやすさ』だと私は思っています。
小難しい表現を並べる文章は、専門書くらいではないでしょうか。
自分で読んだときに、淀みなくスラスラ読める。そんな文章が理想だと私は考えます。
では読みやすい文章のポイントは?
それは、『長さ』と『ひらき』です。
長さは一文の長さのことで、40文字程度に収まる文章が読みやすいとされています。
あまりに長い文章は、一読しただけでは理解しにくいです。小分けにしすぎるのも良くないですが、適度な長さで区切りを付けることを意識しましょう。
ひらきは、漢字をひらがなにすること。
たとえば『私達』を『私たち』、『様々』を『さまざま』とひらくだけで、文体が柔らかい印象に変わります。表記についてはレギュレーションを守るのが大前提です。それ以外については適度にひらくことで読み取りやすくなります。
書いた文章は、3回読み直す
セルフチェック、これも大事です。
一文の前半と後半がかみ合ってない、文末が単調、読み取りにくい。
これらのチェックは読み返すだけで だいたい分かります。
書いた文章をざっと読み返す、というのは皆さんやってるはずですが
『3回』っていうのがミソなんです。
自分で書いた文章の違和感は、1度読み返した程度では素通りしてしまいます。
2回目で「ん?」と気付き、3回目で修正箇所が見えてくるはずです。
修正したら、修正した箇所だけではなくて『その前後』まで入れて読み返しましょう。
これだけで、ずいぶんと読みやすい文章になります。